今週の定点観測(2026年6月29日)
「背景委任」と「Record & Replay」。この2つが同じ週に標準機能として揃った。
Claude Code・OpenAI Codex・Google Antigravity、3つのAIエージェントを週次で観測している。今週(2026年6月29日時点)は全ツールに変化があった。リサーチした内容を整理する。
WEEKLY AI AGENT REPORT / 2026.06.29
3大AIエージェント 今週の変化まとめ
🟣 Claude Code
- Artifacts ── 共有ライブWebページ
- /rewind ── /clear前まで巻き戻し
- サブエージェント3階層生成
- 背景許可通知→メイン画面に届く
🟢 OpenAI Codex
- Remote GA ── 全プランで利用可
- Record & Replay(6/18)
- Sites ── 成果物をWebサイト化
- スマホからPC遠隔操作(QR)
🔵 Google Antigravity
- v2.2.1(6/25)Guideスキル内蔵
- OAuthトークン自動保存
- 複数エージェント並列強化
- Gemini 3.5 Flash GA
▼ 蒼井詠の自動化フローへの応用
Claude Code 6月の変化──Artifacts・/rewind・3階層サブエージェント
2026年6月、Claude Codeに注目すべき変化が3つあった。
Artifacts(6月18日)
作業途中をチームで見られるライブWebページとして共有できる機能。複数人での確認・フィードバックが可能になった(出典:chaen_channel note 2026年6月、Zenn 2026年6月19日)。
/rewind コマンド強化(v2.1.191・6月25日)
/clearを実行する前の会話状態まで巻き戻せるようになった。「やっぱり直前に戻りたい」というときのつまずきポイントが一つ消えた(出典:DevelopersIO 2026年6月)。
サブエージェント3階層生成
1つのタスクを3段階の入れ子で分担させられる。複雑な工程を「分解して並列で動かす」設計がしやすくなった。
背景サブエージェントの許可確認がメイン画面に
これまで、背景で動くサブエージェントが許可を求めると自動で拒否されるケースがあった。今月の更新でその確認通知がメイン画面に届くようになった。「なぜか進まない」というつまずきポイントが減る。
OpenAI Codex「Record & Replay」──一度見せれば再現
2026年6月18日、OpenAI CodexのmacOSアプリに「Record & Replay」が追加された。
仕組みはシンプル。作業を一度実演する。Codexがその操作を録画・分析し、SKILL.mdというファイルを自動生成する。次回以降は「この作業をやって」と指示するだけで、Codexが再現してくれる。一度見せれば、動く。
従来のRPAとの違い
従来のロボット自動化(RPA)はクリック座標を記録するため、画面が少し変わると動かなくなる。Record & Replayは「操作の意図」を記録する設計のため、画面の変化に対応できるとされている。
対応環境と制限
ChatGPT Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu向け。現時点でmacOSのみ。EEA(欧州経済圏)・英国・スイスは対象外(出典:eesel AI 2026年6月、TechTimes 2026年6月20日)。
Google Antigravity 2.2.1&Gemini 3.5 Flash──背景委任の完成形
2026年6月25日、Google Antigravity 2.2.1がリリースされた(今週のリサーチ内容より)。
主な変化は4点。
① Guideスキル内蔵:初回セットアップの案内が組み込まれた。
② OAuthトークン自動保存:Google系サービスの認証を一度行えば引き継ぎが可能に。
③ 複数エージェント並列実行強化:複数の作業を同時に走らせる構成が整った。
④ 背景スケジュール実行:定期実行ジョブをバックグラウンドで動かせる。
Antigravity 2.0の基盤(2026年5月19日・Google I/O発表)では標準Google OAuthで認証できる設計になっており、2.2.1でそのトークン保存が自動化された(出典:buildfastwithai.com 2026年)。
あわせてGemini 3.5 FlashがGA(一般提供)に移行した。「Proに近い品質で高速・低コスト」という位置づけ。Gemini Code Assistでも同モデルが使われる。
字幕→投稿の各工程を「一度見せれば再現」スキルへ
今週の変化を蒼井詠プロジェクトへの応用から考える。
現在の自動化フローはこの順番で動いている。
HeyGen動画生成 → Whisper字幕合成 → Remotionで字幕レンダリング → Cloudinaryアップロード → Instagram投稿 → WordPress下書き保存
この各工程を「スキル化」するという考え方がある。
Codex Record & Replay を使う場合
各工程を一度実演 → SKILL.mdが自動生成 → 次回から指示だけで動く。Whisper字幕合成やInstagram投稿の手順はスキル化に向いているとリサーチから判断した。ただし現時点でmacOS限定。実際に試して確認が必要。
Claude Code のサブエージェント委任を使う場合
字幕合成・Instagram投稿・WordPress保存を別々のサブエージェントに分担させ、並列で動かす設計が可能になった。背景委任の許可確認がメイン画面に届くようになったため、「なぜか進まない」というつまずきポイントが一つ消えた。
Google Antigravity の背景スケジュールを使う場合
OAuthトークン自動保存と組み合わせることで、朝7時に全工程を自動起動する設定が組みやすくなった。
どれが最適かは実際に試して確認する。今週は「構成を設計する週」という判断。
今週の判断
「背景委任」と「Record & Replay」が揃った。
手作業で繰り返していた工程を「一度見せれば次から動く」構造に変えられる条件が整ってきた。ツールは揃っている。あとは設計と実行。
蒼井詠の「AIエージェント はじめの30歩」(無料PDF)
→ https://aoi-ei.com/ai-cheatsheet/
非効率は罪。あなたもやってみて。